僕は父親が嫌いです。
何故だろう・・・
昔からではなかったはずです。
いつからこうなってしまったのか、嫌いな理由を探ってみると色んな事が分かってきました。
嫌いになった理由、父親と一緒に働くということ
僕の職場は実家です。自営業を昔から営んでいて、祖父の代から続く小売店です。
僕は他所で就職していたのですが23、4歳くらいの頃に、「一緒にやらないか」との父からの電話で帰ってきました。
そこから10年以上勤務しています。
10年も働いていると僕なりの経営の意見も出来上がってきて、いずれ経営者となる予定?だし、こうするべきじゃない?、あーするべきじゃない? 自分の考えるやり方や思いをを提案しました。
ここから一気に父親との関係は崩れ始めました。
僕が言うこと、やることは全否定な感じなんです。
ハッキリ言葉では言ってくれなくて、態度で示されます。
- 明らかに僕のやり方が要領いいのに、父親は頑なにそのやり方をしません。
- 他の従業員がやっていても、一人だけ違うやり方を通します。
- 僕が変えても、少ししたら元に戻されています。
- 僕が作った商品はレジすら打ちません。
- 僕が仕入れた商品は手も付けません。(店に出す前に下処理が必要だけど、この商品は俺には関係ないといった態度です。)
これらは僕の意見に対しての態度です。
他には単純に父親の経営の仕方が僕は嫌でした。
ハッキリ言って父親は、ただやっているって感じです。
会社を良くするとか、お客さんにいいものを提供するとか、従業員がやりがいを感じる会社作りをするとか、そういったものとは無縁な感じでした。
これは、うちの会社に来てくださる会計士も感じていたことでした。
だから僕が提案をした時、言葉では何も言えなかったんだと思います。
父親の理念というものがあれば、これはこうだから、こうした方がいいだろう、などが言えたはずで、そうしたら経営について話し合いが出来たと思うんです。
僕が父親に仕事のことで提案したことは、会社の経営として当たり前のことです。でもそれを理解しようともしてくれず、全く受け入れてもらえなかったことが嫌でした。
5年以上同じようなことを言っては、理解されずの繰り返し、一時追い出されることもありました。
「じゃー俺は楽させてもらうから、お前がやれ」と話し合いになったにもかかわらず、父親の行動は今までと一緒でした。
口だけで何の協力もなし。僕がやっても、父親は真逆のことをしたりするから中途半端にしか店は変わらなかったです。
一言もしゃべりたくないし、顔も見たくないくらいに完全に僕は父親が嫌いになっていました。
嫌いなのに仕事で毎日顔を見なくてはいけない、喋らなくてはいけないときもある。
職場に行くのが嫌で嫌で、父親と関わるのが嫌で嫌で、精神的にもきつくなっていました。
僕の心に潜んでいた父親が嫌いな理由

仕事上の理由では、どこでも親子経営はそういう問題は良くある話だと聞かされます。
でもそれだけでここまで嫌いになるのか疑問に感じていました。
仕事の件とは別に、僕は人と話したり、何人もいる会議などで発言したり、人間関係に関することが苦手でした。
言いたいことがすぐに口に出せないんです。一旦心で言うかどうか考えて、結局言わないこともよくあります。
家族である嫁に対してもそうなる時があります。
高校を過ぎたあたりから薄々苦手意識を感じ始めていたんですが、大人になるにつれてそれはより強く感じるようになってました。
なんか生きづらい。 なんで人間て生きてるんだろう。
仕事でのストレスもあり、変な感情が出るようになってました。
そんな時に出会ったのが「アダルトチルドレン」です。
アダルトチルドレンの症状を見ると、まさに僕のことでした。
そしてアダルトチルドレンになる理由を調べると、親に関係することが分かりました。
そして次に知ったのが「毒親」です。
気になる方はこちらの記事でチェックしてみてください。
僕は半分以上当てはまりました。
他のサイトでも腑に落ちる原因がいくつもありました。
父親との思いで
子供の頃の記憶はあまり覚えてないですが、今の父親の行動や態度が正に「毒親」の特徴で、きっと僕が子供のころからそうだったのかなと思います。
ただいたって普通な家族だと思っていました。
それほど嫌な思い出もないし。
でも楽しかった思い出もあまり思い出せない・・・
凄く強く記憶に残ってるのは、父親に二の腕を強く叩かれたことです。
何故叩かれたかは覚えていません、何となくですが僕が言うことを聞かなかったんじゃないかなとうっすら感じています。
父親と一緒に遊んだ記憶があまりなかったことに気付きました。
キャッチボールを教えてくれたのは近所のおじさん。スキーを教えてくれたのは同級生の父親。
母親とは遊んだ記憶がありますが、どんな時も母親だった気がします。
家族で海にいっても父親は寝ていた。
普段は温厚であまり怒らなかったのですが、怒った時は凄く怖くて、怒らせないようにとしていました。
父親が僕に与えなかったもの
また調べていくうちに、「愛着障害」を知りました。
僕の愛着スタイルは「回避/拒絶型」だと思います。
愛着の影響は主に母親が強いのですが、もちろん父親からの影響もあるそうです。
僕には父親からの適切な愛着が欠けていたのかなと思います。
「回避/拒絶型」の場合、親の特徴に「子供に無関心で構ってあげない」というのがあります。
父親は僕に愛着を築くチャンスを与えてくれなかったんです。おそらく。
仕事上のことで父親を嫌いになりましたが、人には理解し難い位の嫌いかたです。
自己分析ですが、心の中に潜んでいた父に対する感情が関係しているのかと思っています。
子供の頃に押し込んでいた感情が、一緒に仕事をして意見が合わないことを引き金に、自分でも意識できない部分にフラッシュバックしているかのような感じです。
父親の抱える問題とは

虐待をする親は、自身も虐待を受けていたことはよくある話ですよね。※虐待も毒親の特徴の一つです。
毒親育ちの子は、毒親になる。愛着スタイルは、子供に伝わる。
と言われています。
つまり、僕の父親が抱えてる問題は、父親の子供の頃の家庭環境にあると思うんです。
問題アリアリでした。
父親の父親。つまり僕の祖父ですが、バツ2です。僕の祖母は3人目の奥さんです。
年齢は若くて僕の母親と間違われるほどの歳でした。つまり僕の父親の母親としてはおかしい歳でした。
(因みに僕は、「婆ちゃん」と呼んだことがなかったです。というか、そう呼ぶように育てられなったんですね。○○君のお母さんと呼んでいました。○○には父親の弟の名前が入ります。)
父親の生みの親は1人目の奥さんでした。兄弟が2人いるけど、その2人は3人目の奥さんとの子です。
3人目の奥さんは中学の頃に来たと言っていました。
その3人目の奥さん、僕の祖母に当たる人が亡くなってから判明したのですが、僕の父親は養子縁組になっておらず、戸籍上は他人となっていました。
そして祖母の遺産は自信の子2人に全部行くように遺言書が書いてありました。
父親がどんな子供時代を送っていたかは知りませんが、これだけの情報で良い家庭環境ではなかったんだなとは想像がつきます。
父親が僕に関心がなく、あまり構ってくれないのは、自身がそうやって育ってきたからかもしれないですね。
最後に
僕の親はあからさまな毒親って感じではないです。僕の記憶上ですが。
ただやっぱり、こうやって子供のころから現在までを思い返してみると問題があったことは否めないです。
原因が祖父や祖母で、父親も被害者だとしても、やはり責任はその子の親なんです。
この嫌いな感情が消えるわけではありません。
「許す」ことが必要なのかと言ったらそれは違うことも学びました。
そして自分にも子供がいます。代々伝わってきているこの間違った育て方なら、僕の代で止めたいと思います。
あなたも同じように苦しんでいるのであれば、辛いかもしれないですけど、まずは真実を受け止めてみてください。
そして1人の人間として正しい道を見つけて頂きたいです。