まず、愛着とは何かを簡単に言うと、
- 人と人との絆を結ぶ能力
- 人格の最も土台の部分を形造っている
人はそれぞれ「愛着スタイル」を持っていて、人間関係、愛情面、仕事面や人生に対してまで、大きく影響しています。
→【愛着障害】愛着スタイルの特徴「安定型」「回避/拒絶型」「不安型」
安定した愛着スタイルを持てた人は、それらのことにうまく対応できるので、生きやすく人生において大きな成果を手に入れやすいのです。
その愛着スタイルは、産まれた時から母親からの影響により先ずは愛着パターンとして形成始められます。
Contents
子供にみられる愛着パターンとは
子供にとって母親との絆がうまく形成されていると、安心感を持つことができ、母親から離れていても安心できるようになります。
母親の愛着が安心できる場所「安全基地」として機能しているかを、ストレスに対してどういう愛着行動をとるか(母親から一旦離して、また再開させたときの反応)で調べることが出来ます。
その行動パターン「愛着パターン」は4つに分類することが出来ます。
「安定型」「回避型」「抵抗/両価型」「混乱型」
4つの内の「回避型」「抵抗/両価型」「混乱型」は不安定型と呼ばれています。
愛着パターン「安定型」の愛着行動
母親から引き離されると、泣いたり、不安がったりします。
でもこれはごく当たり前な程度の反応です。
そして母親と再会を果たすと、素直に喜び、抱かれようとします。
約6割の子供たちが、この安定型の行動を示すようです。
母親が「安全基地」として機能しているということです。
愛着パターン「回避型」の愛着行動
母親から離されてもほとんど無反応で、再開しても目を合わせない。そして抱かれようともしません。
回避型は「安全基地」を持っておらず、こういったストレスを感じても愛着行動を起こしません。
1.5割~2割の子供たちにみられます。
この回避型は、小さい頃から児童養護施設などで育った子供たちに典型的にみれるパターンです。
また親の特徴には、子供に対する関心や世話が不足している。放任している人が多いです。
その後は、反抗や攻撃性の問題がみられる特徴もあります。
愛着パターン「抵抗/両化型」の愛着行動
母親から離されると、激しく泣いて、強い不安感を示します。
一方で、再開した時は、母親が抱こうとしてあげても拒んだり、嫌がったりします。
でもいったんくっつくと中々離れません。
「安全基地」として十分に機能していない為です。
約1割の子供たちにみられます。
そういった子の親の特徴は、子供を構ってあげるときと、無関心なときの差が激しいです。
その後は、不安障害になるリスクが高く、いじめの被害に遭いやすいという特徴があるそうです。
愛着パターン「混乱型」の愛着行動
回避型と抵抗型が混じった、一貫性のない行動を示します。
無反応かと思えば、激しく泣いたり、怒ったりします。
また、親からの攻撃を恐れているような反応だったり、逆に親を叩いたりすることもあります。
混乱型の子供の親の特徴には、虐待をしていたり、精神状態が酷く不安定な人がみられます。
「安全基地」である場所が、危険な場所となっており、混乱を来たしていると思われます。
その後は境界性パーソナリティ障害になるリスクが高いです。
最後に
保育園や幼稚園に入園したばかりの子を見ると色んな子がいます。
最初から平気な子もいれば、一週間ずっと泣きながら来る子。
一緒に手を繋いで面倒を見てあげる子。
十人十色です。
僕の子達がどのパターンなのかはハッキリとは今はもう分かりません。
うちの3人の中でも対人関係が苦手だったり、活発だったり、大人しかったりと色々です。
今がどんな性格で、どんな子だったとしても、それも含めて全部がその子の個性です。
「なんで出来ないんだ」「他所の子はあーなのに」など、関係ないです。
子供が求めてるものをしっかり見極めて、何かあって安心してもらえるように、常に子供の心の側に居てあげたいですね。